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健康診断活用法 U

前回は健康診断の結果について検査値から読み取れることを記しました。

皆さんの検査結果はいかがでしたか?前回と変わらず? 

↑が増えていませんでしたか?

もしかして↑が減ってた? そんな人はこの1年並々ならぬ努力をなさったとか?

「おめでとうございま〜す!」

さて検査値について、まずBMIから見てみましょう。

BMIの値が高いのは肥満です。年とともに運動量が減少し、代謝も低下していきますが、

若いときと同じように飲食を続けていると肥満になります。

BMIが高い人は血液中に余分な脂質や糖質があると考えて良いでしょう。

血液中の余分な脂質や糖質は血管壁にも付着し肝臓や心臓などにも蓄積し、

脂肪肝や動脈硬化、糖尿病の原因となるのです。

また血管壁に脂質や糖が付着すると血液の流れが悪くなり血管の弾力が

弱くなって来ます。血圧が高くなり心臓に負担がかかります。

また血流が悪くなり脳血管に血栓が詰まったり、破れたりすると認知症、

脳梗塞、脳出血、の原因となります。

検査値の肝臓機能や中性脂肪、血糖値が高くなってきたら要注意です。

このほか、尿検査では腎臓から尿管、膀胱、尿道の異常を知ることができます。心電図では

心臓の血管の状態や正常に機能しているか、を知ることができます。

検査値を見て自分の体の状況を知り、生活習慣を見直して見ましょう。

場合によっては薬物療法が必要になることもあるでしょうが、

早期に対応することにより大病を予防することができます。
なお男性の場合、

見た目は太ってなくても生活習慣によって血液がサラサラではないことも

ありますから、検査値が正常より高い項目には注意しましょう。

 

 

 

 



 
 

健康診断活用法

 

台風一過、梅雨明けの声が聞こえるかと思いきや、連日の雨、雨・・

どうやら戻り梅雨らしいです。子供達はもう夏休みに入っているのにプールの

にぎやかな声が聞こえません。

先月の福祉の会のお知らせで「健康診断」の受付がありましたが、

皆さん健診は受けられましたか?

結果はどうでしたか?

日本人の主な死亡原因は、「がん」「脳血管疾患」「心疾患」といわれていますが、

このうち「脳血管障害」「心疾患」健康診断によって予防することができます。

また健診を受けることによって「がん」を早期発見することができます。

データーに新たな「↑」チェックが入ってなければ「マアマアこんなもんかな?」で、

終わってしまってませんか?(私も含めてですが。)

せっかくお金や時間を使って受けた検査結果ですから検査値を読み解き、

病気を未然に防ぎましょう。(又は現状維持?)

検査値から読み取れること

1)身体計測=身長、体重、腹囲の計測からBMI値がわかり、肥満の程度が判断できます。

2)血圧=血管壁にかかっている圧力を示しています。

3)血管はホースのようなものですから、何らかの原因でホースが痛んできたり、

流れが悪くなったりすると、ホースが傷んだり、内壁にヘドロがたまった状態に
なり血圧の値に現れます。

4)肝機能=肝臓が正常に機能しているか脂肪が肝臓に蓄積していないかを示す。

5)中性脂肪=善玉コレステロールHDLと悪玉コレステロールLDLの値を示す。

6)血糖値=血液中の糖の状態を示します。空腹時や食後によって値は変動しますので、

ヘモグロビンA1Cという方法で過去1ヶ月の血中の糖の状態を調べます。

7)尿検査=腎臓、尿管、膀胱、尿道の状態を示します。(血尿や蛋白尿や尿糖)

8)心電図=波形の変化によって心臓の機能の状態を示します。

検診の結果には基準値と貴方の検査値が記されていると思います。

人間を長くやっていると、基準値から外れていても自覚症状が無かったり、

少しの差だったりすると、ついつい見逃しがちですが、

検査結果は体の状態を示しているのですから正常に近いに越したことはありません。

まずは検査結果をじっくり見ましょう。何の?どこの?状態を表しているのか?

基準値と比較してどうか? 次回はもう少し詳しく見方を学びましょう。

 

                            河南 裕子

 
 
 


 
 
認知症について 。。。(2) 
 
 
 
 
日本は雨が多くうっとうしい日が続いていますが、雨に濡れた紫陽花にひととき心をなごまされています。
さて、認知症について前回は、いろんな原因で起こることをお話ししました。
また、高齢になるほど発症しやすく、現在の平均寿命を考えると誰もが認知症になる可能性が
高いということもお話ししました。今回は「どうすれば 発症を遅らせることができるか?」に
ついてお話しましょう。 


1,生活習慣病を改善、治療しましょう。
認知症の一つである「脳血管型認知症」の多くは生活習慣病と深く関っています。
糖尿病や高血圧、高脂血症などを放置しておくと脳血管にも障害が起き
(血管が詰まったり、細くなって脳の機能が低下し「脳血管型」の認知症を発症します。

2,ストレスをためないようにしましょう。
ストレスはイライラや不眠、食欲の低下、高血圧、ウツなど心や体の症状を引き起こし
日常生活に支障をきたします。

3、有酸素運動をしましょう。
脳の重さは体重の2,5〜3%です。運動により脳内に血流量が増すことで脳細胞の働きが
活性
され、認知症に関係の深い脳の海馬や前頭前野にも充分酸素が供給されます。
また有酸素運動は認知症以外の生活習慣病の予防にも役立ちます。

4、充分な睡眠をとりましょう。
日々の生活の中で脳はフル回転しています。脳に大切なのは、栄養、酸素、休養です。
休養には脳と体を休める睡眠が必要なのです。

5、趣味や社会参加で脳を生き生き働かせましょう。
趣味を通して他人と関ったり、自分にできる役割を担当して頭を使いましょう。

6、嗜好品について.




アルコール類の継続摂取(毎日の飲酒)は他の病気の引き金にもなりかねませんが、
赤ワインなどにはポリフェノールが含まれており、脳細胞の活性化には役立ちます。
煙草は肺がんリスクが高いだけでなく、ほかの成人病の原因となったり、
悪化させたりするのでやめましょう。喫煙は周囲に居る人々にも喫煙したと
同じ影響を与えてしまいます。

7、食生活を見直しましょう。
@ポリフェノールの効果  
アルツハイマー型の認知症の原因になるβアミロイドを分解し働きを弱めます。
赤ワイン、ブロッコリー、トマト、サツマイモなど。

A青魚の効果

血液をさらさらにし脳細胞の構成、維持、補修効果があります。
サンマ、鰯、かつお、マグロ、鮭、うなぎなど。



B大豆製品、しいたけ、海草の効果
血液中のコレステロールや中性脂肪を低下させます。
椎茸、ワカメ、海苔、豆腐など。

C抗酸化作用のある野菜、果物の効果

脳で酸素が使われると活性酸素ができ脳細胞をサビ付かせます。
酸化を防止する為にカラフルな色の野菜や果物を取りましょう。
トマト、パプリカ、ブロッコリー、アスパラガス、いちご、ブルーベリーなど。



D毛細血管の流れを良くするビタミンEの効果

ナッツ類には認知症に効果があるビタミンEが豊富に含まれています。
ピーナッツ、アーモンド、カシューナッツ

*最近テレビの影響でココナッツオイルの摂取が大流行しています。
なんでもココナッツオイルに含まれている中鎖脂肪酸が脳細胞の壊死を防ぐ
働きをするそうです。日本ではチェンマイの3倍ほどの値段で売っています。


現在の日本人の平均寿命は、男性は80歳、女性は88歳です
いろんな病気が発症して治療や介護が必要となる年齢は73歳がピーク
この年齢は男女どちらも同じです。
男性は73歳から後の8年間、女性は13年間何らかの不具合を抱えて生き
いかなければなりません。
今からでも遅くありません、認知症の発症を少しでも先送りする為に
生活を見直してみましょう。認知症になり、今まで当たり前の
ように行えていたことが段々難しくなっていくのは不安でもあり、
恥ずかしくもあるものです。自分らしく、尊厳を持って
暮らして生きたいものですね。意識して、できることから始めましょう。

                        
    河南裕子
 
 
 


 
 
認知症について 。。。
 
 
 

先日地域の勉強会に参加して認知症について大変興味深く学んできましたのでお伝えします。

直近の情報では平均寿命は男性が80歳、女性が88歳といわれています。

平成24年度の調査では65歳以上の認知症患者は7人に1人だそうです。

認知症は高齢になるほど発症しやすい脳の病気です。
認知症は脳の病気です。

さまざまな原因から発症しますが、脳の機能が低下して「物忘れ」や「判断力の低下」

などが起こり、周囲の状況に合わせた行動が取れなくなり、日常生活に支障が起こります。

主にアルツハイマー型(女性に多い)とレビー小体型(男性に多い)と脳血管型(男性

の発症が多い)が上げられますが、学術書によれば、そのほかにも多種類のタイプがあります。

原因は

アルツハイマー型は

脳にアミロイドβやタウと呼ばれる特殊なたんぱく質が溜まり、神経細胞が壊れて

死んでしまい減っていく為に、神経を伝える事が出来なくなると考えられています。

また神経細胞が死んでしまう事で、脳も委縮していき認知症の症状とともに、身体の機能も

徐々に失われていきます。

レビー小体型は

レビー小体という神経細胞に出来る特殊なたんぱく質が、脳の大脳皮質

(人がものを考える時の中枢的な役割を持っている場所)や、脳幹

(呼吸や血液の循環に携わる人が生きる上で重要な場所)にたくさん集まってしまう状態です。

レビー小体がたくさん集まっている場所では、神経細胞が壊れて減少し、神経を上手く

伝えられなくなり、認知症の症状が起こります。

脳血管方は

脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの、脳の血管の病気によって、脳の血管が詰まったり

出血したりし、脳の細胞に酸素が送られなくなるため、神経細胞が死んでしまい認知症が起こります。

さまざまな原因から発症しますが脳の機能が低下することで「物忘れ」や「判断力の低下」などが

起こり日々の生活を送る上で、障害が出てきます。

例えば

@物忘れ:今、聞いたことを覚えていない。(昔のことは覚えているのに)

A日時、季節、過去と現在など時の見当が付きにくくなる。

B自分の気持ちや体調を「伝える」事ができにくくなる。

C「状況の判断」をすることができにくくなる。

などですが、これらの症状は認知症の発症以外にも加齢による脳の機能の

低下によっても起こります。

認知症は脳の病気ですが歳を重ねると少なからず誰にでも出てくる症状でもあるのです。

では、どうすれば発症を遅らせることができるのでしょう?

次回は「日々の生活の中でできること」を考えて見ましょう。

                         河南 裕子

 

 

 



 
 

かしこい適塩食

みずかけ祭りも終りチェンマイでは相変わらず暑い毎日が続いていることと思いますが

皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?
今回の滞在中に私の友人が観光に来ましたので、

さんに教えていただいたお店を
食べ歩き、美味しいタイ料理や果物を沢山いただき友人も

とても喜んで帰国しました。
しかし、美味しい外食も毎日続けていると

「塩分だいじょうぶかな?」と不安になります。


「美味しいな」と感じる味はたいてい塩分が多めです。

 塩と生活習慣病

塩分の取りすぎは高血圧の原因となり、高血圧の状態が長く続くと脳卒中、心臓病、

腎臓病などの生活習慣病を引き起こしやすくなります。


厚生労働省の指導では1日の食塩の摂取量は108g(高血圧の人は6g未満)としています。

1日小さじ1杯弱です。
皆さんの1日の食事にはどれくらいの食塩が使われているのでしょう?

これまでの減塩法は塩分の多い漬物、味噌汁、干物などに焦点を当ててきましたが
最近では、

食生活の変化に伴い、外食やファストフード、加工食品による塩分の取りすぎにも注意を促しています。


外食の目安として、魚の塩焼き定食では8gラーメン7,7gチャーハン5g焼きソバ5g 

カップラーメン4,5gの食塩が使われています。
ということは1食で1日分の塩分摂取をしてしまっている

ことになります。
3食とも外食という生活が続けば食塩摂取量が非常に多くなります。

しかし、せっかく安くて美味しい外食があるのですから、少し工夫をして外食生活を楽しみましょう。

@ 麺類の汁は半分残して。

A 醤油はかけるよりも,付けて。

B 味が薄いと感じたら、薬味や酢、からし、コショウを使う。

C ハム、ソーセージ、かまぼこなどに含まれる塩分をチェック。

D 生野菜、イモ類、果物に多く含まれるカリウムは余分な塩分

(ナトリウム)を対外に排泄する働きがあるので摂るようにしましょう。

E1日1食は、惣菜コーナーのサラダ野菜を使った

「サラダたっぷりお家ごはん」や
「茹で野菜、蒸し野菜のポン酢サラダ」などにしましょう。 

 

自分で食事を作るときは

@1品だけに塩味をきかせ あとは薄味にする。

A味噌汁やスープなどは具を多くし、出汁をきかせて味噌や塩分を少なくする。

Bできるだけ薄味にし物足りないと感じたときは香辛料や酢を利かせる。

Cインスタント食品は控えめに。

薄味は「慣れ」です。最初は物足りないかもしれませんが、慣れますから頑張って下さい。

          河南 裕子

 


 

 

 
2014年4月号にもココナッツオイルについてふれてあります。
もう一度あわせて読み返して頂けると良いと思うのですが。。。

ココナッツオイルとアルツハイマーについて

今回 こちらに来る前は日本ではココナッツオイルの大ブームでした。

デパートやスーパーマーケットの棚に、その姿を見ることはありません。

代わりに「ココナッツオイルは在庫ありません現在入庫の予定はありません」

という張り紙がありました。

美容院でも、マーケットのカートを押しながらでも、おばちゃんが集まれば

美容に良い、アンチエイジングに効果がある、ダイエットもアルツハイマーの

予防にも、などなどココナッツオイルの噂はとどまるところがありません。

なぜこんなことに??  

なんでも「アメリカの雑誌にココナッツオイルの効果が認められたとか」

「という記事が載っている」というのがテレビで放映されたというのが事の

始まりでした。

そこで私としては一番興味深い、アルツハイマーへの効果について日本の脳外

科医はどのように捉えられているのか?大阪逓信病院の脳外科部長DrF聞いてみました。

お返事は「色々言われているようだけど日本ではまだ何も言ってないで、

銀杏の葉っぱみたいにそのうち忘れられるん違う?」とのこと。

そういえば銀杏の葉っぱもありましたね。

納豆が売り場から姿を消したことも・・

でも何も根拠無しにこんなにブームを呼ぶはずがないと思いましたので

アルツハイマーとの関連について少し調べてみました。

 

人間の体は食べ物に含まれる炭水化物を体内でブドウ糖に変換させて、
そのブドウ糖をエネルギーに変えて動いています。


アルツハイマー病の根本的な原因は、脳がブドウ糖をうまく利用できず、エネ

ルギーに変換できないため、脳細胞(特に海馬という部分)が飢餓状態になり、

急激に老化をしてしまうためにおきることが明らかになってきています。

そこで、ブドウ糖に替わる脳の栄養として、ケトン体が注目されています。

アルツハイマー病で栄養源のブドウ糖が吸収されにくくなった脳細胞に、

ブド
ウ糖に替ってケトン体で栄養を補い、脳細胞の破壊をくい止める試みがなされ

ています。(中鎖脂肪酸食事療法と言います)

この結果はランダム化比較試験でその認知機能の改善を示すデータもあります。

そこで登場するのがココナッツオイルです。

ココナッツオイルに含まれる、中鎖脂肪酸トリグリセリドは、血糖値や食事中

の炭水化物の量に関係なく、体内でケトンに変換されます。

そう考えればココナッツオイルを摂取して脳に中鎖脂肪酸を与えると

アルツハ
イマーの予防になるのでは?と思いますよね。

炒めものの油として使用するだけでなく、コーヒーに入れたりしている人もいます。

研究が立証されてココナツオイルが、またまた脚光を浴びるのを期待して私も

ココナッツオイルを買って帰ろうかなー??